マンゴーでの薬剤散布の際に、葉の裏にちゃんと薬液がかかっているかは、特にアザミウマやハダニなどの害虫防除において重要です。
事務局は、以前に花(キク)の圃場でこの調査をしてことがあり、散布の様子から見た目ではかかっているように感じても、実際には全然かかっていないということを何度も体験しました。
そこで、マンゴーでは実際にどれくらい薬剤がかかっているのか、研究会で調べることとなりました。
ポイントは、ノズルの種類、噴霧口の種類、液量、散布時の動き、樹の枝葉の状態などです。
感水紙という、水分が付着すると色が変わる紙を、新葉や硬化葉の、表と裏に、1樹あたり32枚設置しました。
最初は黄色で、濡れると青になります。
散布する農家の方は、この紙がどこにあるか知りません。
色の変化の程度で、0から8点までの9段階で評価しました。
まず、ひとり目として、会員の息子さんに実際の器具と液量、圧、動きで2樹に対して散布してもらいました。
このときは水を使っていますので、防護服などは着ていません。
実際には、カッパやマスクなどを着用しましょう。
樹の状態としては、枝を多めに残している状態で、一度目の誘引が終わり、高さはそろっている感じでした。
使用した噴口は2頭口、液量は10アールあたり300Lでした。
結果、この方はおそらくかけ方がうまく、2樹とも非常に高得点でした!
葉の表はもとより、裏にも、しかも、かけにくそうな樹の中心付近の葉裏にも概ねかかっていました。
ポイントとしては、液量の9割を下から散布していることや、樹の周囲から中心に向かってノズルを差し込み前後させている動きをあちこちでやっていることが考えられました。
他の方の圃場でも実施しますので、我こそはという方、事務局までご一報を!