今日はマンゴー生産農家のみなさんの参考になればと思い、気象庁の石垣市の平均気温をグラフ化してみました。
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今年(2012-2013年)のグラフは赤色、平年値(1981~2010年の平均)は水色です。
参考として、過去3年分+2004-2005年(茶色のグラフ)のグラフを入れてあります。
あえてこちらに載せた2005年度は、農家のみなさんにとって強く印象に残った年だと思います。当時もデータ解析等されたと思いますが、沖縄県では不作の年となり収穫量が減少しました。12月中旬まで暖冬傾向で推移したのですが、2月中旬から3月中旬には例年より比較的低温で推移しました。またデータは載せていませんが、2005年度は2月の日照時間も少なかったようです。
これらのことから気象条件は、花芽分化に適した気温条件ではなかったことと開花期の低温や日照不足で正常な開花結実には厳しい気象条件だったとされています。
そして今年ですが、2005年度産とは対照的に、平年より秋季は低温傾向にあり(=花芽分化に適している)、1月末以降は平年より暖冬傾向となっています。今年多くの園地で開花率が良かったのも納得できます。3月に入ってからの着果状況はまだすべては分からない状況ですが、着果も比較的順調にいっていると思っています。
しかしながら去年は台風等の被害も受けており、弱った樹で着果量を増やすことは樹への負担が考えられますので、早めに摘果を行うようにしてください。